サイクルコンピューターのパワーメーターが完成しました!

昨年の6月頃からサイクルコンピューター製作を始め、走行距離、スピードメーター、ケイデンス(ペダルの回転数)の演算に成功させてきました。
今回製作したパワーメーターは、本来トルクセンサーがないと演算ができませんが、独自の演算を開発したことによりトルクセンサーを使用しない方法で製作に成功しました。
パワーメーターは自転車のペダルを漕ぐ力の強さを数値化したものでトレーニング強度の可視化、ペース配分の調整、フォーム改善等に必要で自転車競技には重要なものです。

しかし、サイクルコンピューターやパワーメーターに必要なトルクセンサーはとても高額なため高校生の着用率が低く、それを解決するためにパワーメーターをつくることを目標にサイクルコンピューターを製作してきました。
既製品のパワーメーターと独自の演算で製作したパワーメーターの数値がどの出力帯(力の強さ)でも一致し、開発に成功しました。
下記のURLからサイクルコンピューターの実装テストを見ることができます。
左から、パワーメーター→スピードメーター→ケイデンス→走行距離
中央にあるものが既製品のサイクルコンピューターです。
今年度は、実習の授業で従来から行ってきたSTEAM教育に加え、S(スポーツ)の領域を授業に取り入れてきました。これは先端工学コースの生徒が自転車競技部に所属していて、生徒の得意な分野から新しい取り組みを始めようとした結果サイクルコンピューターの製作に至りました。

STEAMSは6つの英単語の頭文字を組み合わせた造語です。
S:Science(科学)→サイクルコンピューター、宇宙エレベーター
T:Technology(技術)→センサー、ハブ、プログラム、ロボティクス
E:Engineering(工学)→プログラミング、製作
A:Arts(芸術・リベラルアーツ)→創造的なものづくり、開発
M:Mathematics(数学)→プログラム演算
S:Sports(スポーツ)→自転車競技
AIやIoT、ビッグデータが一般化した超スマート社会で活躍する人材になるために、実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科等横断的な学習を行います。
今後、さらに学びを進化させて社会に貢献するものづくりを進めていきます。