1学年の総合的な学習の時間のひとつとして、近隣の企業について事前に調べ、実際に事業所へ赴いて会社や社会について学習するフィールドスタディを実施しました。様々な企業へ教員の引率なく生徒のみで構成したグループで訪問するなか、山陽高校とは空港通りを挟んで向かいにある株式会社モルテンさんへ赴く30名の生徒の研修の様子を取材させていただきました。
株式会社モルテンは1958年に地元広島で創業された会社です。オリンピックにも採用されるバレーボールやバスケットボールのメーカーとして有名ですが、現在はスポーツ用品だけでなく自動車部品・医療福祉機器・マリン産業の開発製造も行っています。
この研修に使用した建物は2022年に完成した「theBox」というモルテンの各種事業の開発拠点となる施設です。研修の後、館内の案内をしていただきました。
屋外で、担当の方の指し示す先には‥
羊‥!
敷地内には羊のケージだけでなく様々な植物(作物)が植えられているきれいなガーデンもありました。Hakoniwaと呼ばれるスペースで、無機物のプロダクトに携わるなか、有機物にも触れる機会を設けてモルテンさんの事業間を超えたコミュニケーションや働き方の多様性を生む場とされています。
屋外で火を囲みながら新製品のアイディアを語り合う空間や、
自動車事業でパーツの振動や吸音を調べるための防音室など、学校の近くにこんな多彩で本格的な空間があるとは思いもよりませんでした。
2階には自動車部品、介護用ベッドや車椅子、マリン産業などのスポーツ用品だけではない4つの事業で扱っている製品のギャラリーがあります。
スポーツ用品もボールだけでなく、何やら大掛かりな装置も展示してありました。
生徒たちは施設の大きさ、きれいさだけでなく、
様々な製品を設計・製造する会社の最新施設の機能性にも驚かされていました。
バスケットコートもtheBox内に設置されています。
その向こう、太田川放水路を挟んで広がる広島西区のパノラマ。
ゴールの下に先ほど見学したシュート訓練用のマシンが用意されていました。
フリースローチャレンジ!8秒間隔で飛んでくるボールを一人ひとりが受けてゴールを狙いました。
株式会社モルテンの 企業側の立場として求める人物像や、社会人になることに向けてこれからどのような学生生活を望むのかなど詳しく案内いただき、研修に対する生徒のコメントも「楽しかった!」では終わらない真剣さが込められていました。
株式会社モルテンさん、丁寧にご案内いただきありがとうございました。
他の多くの企業様にもお忙しいなか本校1年生が 大変お世話になりました。本当にありがとうございました。