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和太鼓部ポルトガル遠征 6日目

今日は午後からポルトガルの隣、スペインのVillablancaという町へ演奏に行きます。午前中の時間を利用して、多目的教室で太鼓を使って練習をし始めると、音を聞きつけて他国チームの方々が続々と練習風景をのぞきに来られ動画を撮られたりしています。和太鼓をどうやって練習しているのか興味津々のようです。そういえばヨーロッパの方々は日本とは生活スタイルが全く違い、昨日は朝の4時まで中庭で皆さんアコーディオンを弾いたり歌を歌ったり、語り明かしたりなど、夜型の生活を送られている方も多いようです。特にスペインはシエスタ(昼寝の時間)があるので、みなさん深夜まで元気です。

昼食を済ませてスロバキアチームと一緒にバスでVillablancaに向かいます。約70キロ東に進むこと1時間半。写真の橋は国境に架かる橋で、バスに乗ったままパスポートも必要なく気軽に国を行き来することができると、国や世界に対する感覚も日本人とは違うのかもしれません。

スペイン語で白い村という意味のビラブランカは、その名の通り町全体が白い家で統一されたきれいな小さな町です。町の中心部にある広場に作られた特設ステージ付近には、ヨーロッパでは一般的な移動遊園地が設置されていました。早速太鼓を搬入してサウンドチェックです。

ステージは思っていたよりも小さかったため、いろいろと太鼓の配置を換える必要があり、控え室で急遽変更点を話し合い、ステージで変更後の太鼓位置を場ミリしてゆきます。海外遠征では現場に行ってみて初めてわかることも多く、臨機応変に対応する力が求められます。

夕食はパエリヤ等スペイン独自のおいしい料理を期待していたのですが、どうやらレトルト食品ぽい夕食の様子でちょっとがっかり。どうやらこの町のフェスティバルは歴史が浅く、実行委員会とボランティアとの連携がうまくいっていない様子。いろいろ訪ねてもわからないことが多く、直前になって変わることも多いのは海外遠征ではよくあること。日本のように細かくスケジュールを決めないのも、ある意味おおらかでゆったりしている国民性なのかもしれません。

いよいよ演奏開始、といいたいところですが、実は時間は11時30分頃。当初9時30分と聞いていた開会式は11時に始まり、私たちは開会式で並ぶかもしれないと10時前からステージ横で待機していました。一筋縄ではいかないこの状況も振り返ると貴重な思い出になります。でもこの待ち時間のおかげで一緒に来ていたスロバキアチームの同世代の踊り子たちと一緒にダンスしたりと、とても楽しい時を過ごすことができました。

長時間同じ時を過ごしたスロバキアチームの踊り子メンバーと一緒に記念写真。とても仲良くなりました。演奏終了後バスに乗って宿泊所に着いたのは深夜1時半。スロバキアチームが太鼓の運搬も手伝ってくれ、深夜3時頃にはみんな眠ることができました。