機械科・工学科では昨年末に新品の旋盤を購入していただきました。
旋盤という工作機械は、鉄等の材料を回転させ、固定された刃物を押し当てることで加工を行う機械です。
非常に硬い材料であってもりんごの皮を剥くようにスルスルと切削することが可能で、工業製品を製造するために欠かせない機械です。近年は自動で動くマシニングセンタ等が現場に配置されていますが、それらはこういった工作機械が発展した姿であり、基本的知識・技能として旋盤を学ぶことは非常に有意義なことです。
さて、その旋盤を今回新しく購入することが出来ました。最初に本校既存の旋盤をご覧ください。
大切に使い続け、受け継いできた味わいのある機械ですが、かなり年季が入っています。
旋盤の特徴は、極めて堅牢な上に操作がしやすく、構造も比較的単純で、部品交換等の手入れもしやすいところにあります。長い年月の中で何度も修理を繰り返しながら多くの生徒を社会に送り出し続けてくれています。
様々な部分を修理しながらこれまで頑張ってくれましたが、更なる精度の向上と、検定取得に向けて設備の更新をすることになり、この度購入・交換の流れとなりました。
引退する旋盤は、生徒への解説や他機が故障した際の部品となります。長年に渡りありがとうございました。
さて、新しい旋盤ですが、重量が1トンもあり、通常のトラック等で運搬することが出来ません。写真のような、高重量にも耐えれる車輌で運搬されてきました。
自動車と同等の重量ですので運搬・搬入も専門の技能が必要になり、業者の方が汗だくになりながら行ってくださいました。
ご覧の通り、新しい旋盤は非常に綺麗で、近くで見ると美術品のようにすら感じてきます。(私だけでしょうか・・・?)この素晴らしい旋盤の験担ぎのために削り初めを行いました。
作業者は先日2級技能士となった3年生の沖田君です。今回は誰よりも早く削って欲しかったので来てもらいました。案の定、快諾してくれ放課後に実施し、無事に終了しました。
旋盤が主役ですので今回は沖田君の表情はカットです。ご覧の通りですが、真っ黒な材料が綺麗に加工されていきます。
皆さん、旋盤って楽しそうですよね?市内の私立高校では本校のみでこの旋盤を体験することが出来ます。進路選択の際には是非参考にしていただき、一人でも多くのご応募お待ちしています!!